「何が正しいのか」も変わっていく
2年も前に買ったのに今ごろ読んだ。
すぐ読めばよかった。
昭和生まれ昭和育ちのさとうでさえそう思った。
これから楽しく生きていくのなら、こんなふうに考えていくことも大事になるなぁと思った良い本だった。
占いの本(「風の時代」に自分を最適化する方法)でも2020年12月22日から時代の大きな切り替わりのタイミングを迎えている、と話題になっている。
そうでなくても、デジタルの活用やコロナウイルス感染のせいでニューノーマルなライフスタイルを考えるようになってきている。
「99人の壁」っていうテレビ番組を見てた時、出てくる子供たちは好きなことに特化して優れていて、これからはこういう子たちが強く生きて社会を作っていくんだろうな、なんて感想を持った。
これからは、変化があたりまえの要素になっていくのだろう。
近代日本(明治〜昭和)が作ってきた価値観は硬直して古いものになっていくのだろう。
「正しい」さえも何が正しいのかを覚えるのではなく、今、この状況で正しいと言えるのは何なのかを考え続けて変化していく時代なのだろう。
だから今生きている私たちはみんな、学び続けることを楽しめるようになることが「人生は面白い」と実感できる方法なのだ。
学校の勉強っぽいことはもううんざりだけど、そうじゃない「学び続ける」をこの本で、それこそ「学んで」楽に楽しく人生を送りたい。

さとうは楽をしたいのよ、楽しく生きたいし
現代の魔法使いになりたいなら
この本の著者・落合陽一氏は、超音波のエネルギーで”場”を作り出しそこに細かい質量のものを浮かべたり映像を映し出したりする実験を見せて「現代の魔法使い」とホリエモンに言わしめた科学者なの。
2014年の実験デモ映像がこちら。
その後テレビでけっこう取り上げられたので、チョウが空間に浮かび上がる実験映像を見た人は、ずいぶんいるだろうね。
今回紹介する本の中に、第2章として「落合陽一はこう作られた」って内容がある。
第1章で「なぜ学ばなければならないのか」を13の質問に答える形で説明した落合氏は、その答えの要素が自分の過去(自分を作り上げた個人的な歴史)の中にあったと説明していた。



じゃあ、今から魔法使いになるのは無理?ってわけ?
いや、この本のタイトルを思い出してよ。
「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書」
興味の持てる何かを学んでみることが大事さーってことよね。
いま、落合氏と同じレベルの魔法使いにはなれないけど、
- 自分の年下の身内や知り合いを魔法使いに育てることができるかもしれない
- レベルには差があるが、いま現在の自分よりはマシな、ちょっぴり魔法使いに近づいた存在になれるかもしれない
という、可能性はある。
それじゃあイヤかな?不満かな?
残念ながら、筑波大を卒業し、東大の博士課程を終了し、勉強しながらベンチャー企業を立ち上げ、筑波大の助教になったけど辞職し、自由に研究を進めるために新たな形の産学連携スキームを作り出して自分の会社から自分を大学に派遣する形で准教授に着任する、っていう人と同じレベルになるのは、か〜な〜り〜大変よ。
でも、同じレベルでなくても、自分が思う理想の人間にちょっぴり近づくことは、できる。
「魔法使い」って言葉を、どう解釈するかで、自分の人生を楽しめるかどうかが変わってくるんじゃない?



さとうはもう少しブログがサクサク書けたらそれでいいわ。
魔法使いじゃないけど、プログラミング学んだことないのにブログサクサクってすごいじゃん!
イノベーションを否定しない覚悟を持つ
イノベーション。
使われすぎていまさら他人には聞きにくい。
イノベーション(英: innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。とWikipediaに書いてある。
日本ではかんたんに「技術革新」とか訳されて使われているよね。
これは以前から書いているけど、新しいことが広く一般的になろうとするとき、すんなり受け入れる人とアレルギー反応を起こす人とがいて、揉めるのよね。
とくに歳をとってくると、新しい理論が頭に定着するのに時間がかかるし、めんどくさいって思う気持ちが前に出てくる。



さとうは若い頃からめんどくさがりだったがね
でも、キャッシュレスの例を見るように、知らないわからないで押し通すと損をすることや不便なことが多くなってくる。
だからまず、食わず嫌いはやめよう。
よく、何も実行してないのに批判めいたことだけはバンバンする人たちがいる。
でも、やってみたことないのにけなすって、ものを知ってる人が見たら「なんだろな〜?知らないのかな〜?」ってしか思えない。
世間では「弱い犬ほどよく吠える」を持ち出して説明するオトナがいるけど、「弱い」を「よく知らないに置き換えると「よく知らない犬ほどよく吠える」となる。
犬を擬人化されたキャラに置き換えると、ああ、なるほど〜、いるかも〜って思う。
さとうの経験からすると、よく知らないものは不安で怖いのよ。
だって何かがどうにかなっても自分では対処できない気がする。
そして自分だけ、あたりまえのように自然に使いこなしたり振る舞ったりできない気がする。
要は、カッコ悪い気がするのよね。
カッコ悪くてもなんら困らないけど。
カッコ悪い自分はやだな、と思うなら。
イノベーションを頭から否定しない、という覚悟を持とう。
よく調べて考えて、やっぱり反対だわ、っていうのはカッコいい。
な〜んにも勉強しないで、ただ何となく「ヤダ〜」とか「反対する〜」とか言ってるのは、まあ自分がよけりゃそれでいいのかもしれないけど、人には信用されないよな。
ちなみにさとうがこの本を買った理由
もう2年も前なので、書くのも恥ずかしい。
テレビにバンバン出演されるようになってきた落合氏の本だったから、読んでみようと思ったの。
しかもオビの裏側には「落合陽一が教える何才からでも間に合う『学ぶ』スキル」とか書いてあるじゃん。
おお!学んだら魔法使いに近づけるの!?って思うよね。
現実的には無理ってわかっていても、夢見るよね〜。
しかもそのオビには「Q 就職には文系より理系が有利?」なんていう文句が載っていた。
さとうは時代的に「理系の方が就職に有利」って言われていた年代なので、興味あったよね。
で、買いました。
でも読むのが遅かった………ダメだなぁ。
まとめ:本の紹介
人生100年時代、となってきた今の日本。
これまでの、受験に勝ち抜く ➡︎ 大企業に就職 ➡︎ 高収入のレールに乗ったので安泰、というロールモデルは意味をなさなくなる。
重要になるのは「新しい学び方」「そのための心構え」を身につけること。
- Q&A 幼児教育から生涯教育まで「なぜ学ばなければならないのか」
- 落合陽一はこう作られた
- 学び方の実践例
について、落合氏自身の考え方を素直にさらしながら書いてあります。
自分が彼になることはできなくても、より楽しい人生を送る自分にはなれるかも。
ちなみにさとうは、読み終わったらこうなってた。


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