【ぼくたちが知っておきたい生理のこと】”知る”ことは”思いやりをもつ”こと

生理って「あることはわかっているけど、どういうものかはまるで見えない」という感じで暮らしている未経験者が多い。

未経験者のほとんどは男性。

目に見えないダメージと毎月つきあわざるを得ない女性に「思いやりのある人」だと思ってもらうためにも、この本は読もう。

目次

【ぼくたちが知っておきたい生理のこと】の内容

NHK「あさイチ」に出演のふたりが生理について語った内容を書き起こした。

生理についての疑問やトラブルを避けるためにみんなにざっくり知ってほしいことを、産婦人科専門医がやさしく説明する。

当事者にとったアンケート内容も紹介している。

個人差がありすぎて女性でも知らないことが多すぎ

「生理って1日で終わるんだよね」

これ、医学部男子学生の発言だそう

さとう

ありえねぇ

正しい性教育を受けていないと、こういう人間が社会にあふれる。

とくに男子校出身とか体育会系とかの学生は、最低限の知識さえないことがある。

さとう

どうかするとエロの情報しか知らないヤツがいる

でも「正しい生理の知識」ってどんなものだろう?

生理周期のこと?
生理痛などの症状のこと?
出血のこと?

生理がどんなメカニズムで起きるのか、ってなってくるとたしかに性教育っぽいけど、もうむつかしくて「思いやり」がどこかへ行ってしまう。

著者のひとり、女性の産婦人科専門医である高尾先生は「ざっくりと知る」からはじめると良いと言っている。

なぜならとくに男性の場合、自分の身に起きることじゃないので想像力をはたらかせないといけないから。

さとう

女性でも、自分の経験だけでそれが正しいと誤解する人はいるよ

「知らないことが多すぎ」ってことは、道を歩いていて見えない落とし穴がいっぱいある状態。

みんな、体調やメンタルを崩したときに、穴にハマらないようにしたいじゃない?

「知る」 ➡︎ 「思いやる」 ➡︎ やさしい社会で男性も安心して生きていく

さとう

どうよ?こうならいいと思うよね

生理はツラい面がある

女性なら一度は耳にしたことがあるセリフ。

さとう

生理が重くて、ツラいのよ

生理ってじつは下腹部痛、腰痛、おなかが張る、吐き気、頭痛、疲労脱力感、食欲不振、下痢、貧血、低血圧低体温、イライラ、ねむい、情緒不安定、いろいろな症状がいっしょにくる。

男性や生理中に不調を感じないタイプの女性は、わからないんだよね。

「甘えてるんじゃない?」
「薬を飲めば大丈夫なんだろ?」
「そんなにしんどいなら、医者に行けば?」

そう思っているのなら、思いやり不足。

そして現実をきちんと見ていない勉強不足。

もしあなたが毎月、2週間ほども苦しむ病気とはいえない痛みに襲われることがずーっと生涯つづくとしたら?

家族や同僚に、どう接して欲しいだろうか。

「そんな女性、オレのまわりにはいないよ」

そんなことを考えていたら、あなたはまわりをよく見てないし思いやりをもって他人を見ていないことになる。

女性の大半は生理にともなうアレコレの症状が毎月くることを知っているから、なんとか自分の中でやりくりする方法を考えているだけだ。

でも痛みをはじめ、症状はなくならないことが多い。

生理はホルモンの作用によるものだけど、生活上困ることがあったら対処を考えよう。

鎮痛剤をうまく利用することも必要だ。

それ以上に「ハイリスクグループなのか」「病気の症状なのか」を確認するために、専門医を受診しよう。

さとうがこの本を読んだ理由

「あさイチ」で話されていた内容が、あらためて本になったらしい。

知らないままだと誤解をうみぶつかりあって、いさかいの元になる。

男性も、生理が軽くて順調な女性も、思いやりをもつためにこの本を読んだらいいよねと思い、まず自分が読むために買った。

生理のツラさは全人類が理解してほしい。

だって全人類に関係のあることだから。

さとう

生理は出産にもつながる。あなたが生まれなかった世界もあったかもってことだよ

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この記事を書いた人

昭和生まれ。なのでリアルな顔写真はご勘弁を。
オタクという言葉がなかったころからSFを読んでいます。
オタクのはしくれなので読んだ本を紹介します。

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