【5分間SF】たまには肩のチカラをぬいてSFを読む

ショートショートといえば有名な御大がいる。

が、小説を書く人ならみんなひとつやふたつ、手がけるものだと思う。

５分ってさ、手軽に「読んでみようかな？」って思うみじかさだと思わない？

すこし不思議なまったり感を味わおう。

【5分間SF】の感想（あらすじではない）

尖ってない、だらっと読める16の短編だ。

今回はあらすじを紹介すると即ネタバレに繋がるので、さとうの感想だけを載せる。

大恐竜

映画にもこんなオチをエピソードに使ったものがあったような………百聞は一見に如かずという言葉もあるが、よく見てから行動しないと。

扉

日常生活にもこんな二択の小さな迷いがあるよね？知識と情報のふたつがそろってないと、困るというか悩むというか。

マダム・フィグスの宇宙お料理教室

いやもう、なんていうか、ドタバタスプラッターだった。

最後の一夜

2年前にたまたまバーで出会った男女のはかない恋の行方は？………え？恋だったのか。

カンゾウの木

ハイブリッドって、あとからいろいろ問題発覚することもある。予測がたたないこともあるあるさ。

断続殺人事件

めんどくせー。時間を行き来できるってめんどくせー。捜査にならねー。連続殺人事件だってめんどうなのに。

半身の魚

尽きることがないものって、考えようによっては怖い。だって考えないで動いてしまう人間がいるから。

ひとつの小さな要素

あるある、こういうの、いまの時代多いよ、婚活で。

トビンメの木陰

いや、惜しい。これ、あらすじっぽくて。長い話に仕立てたらおもしろかろうに。

結婚裁判所

なにをもって協調とか完璧とか判断するのか。前提条件は大事だな。

二つ折りの恋文が

SFでなくても文化の違いを説明するときによくみる話だ。

ワーク・シェアリング

法律に厳しくなると融通がきかなくなる。

ナイフィ

「うっかり」と「だろう」が重なるとこわいねぇ。運転じゃないよ？

予告殺人

ミュータントとか超能力とか、あこがれもあるけどめんどうくさいことが増える。

生煙草

欲があるとね、タバコになる「ムシ」の名がつく植物に操られるよ？

ユビキタス

状況的には、もうSFという未来の話ではないな、という感じだね。

さとうがこの本を読んだ理由

タイトルにちょっとばかりよろめいた。

たまには新しい本も紹介したい。

５分で読める短編なら、息抜きにいい。

オビの「このオチを予想できますか？」はクサすぎて、べつなコピーを考えてほしかった。

SFなのに、なぜか読み終わったらまったり感にひたっていた。

けっこうキャリアのある作家の久々の短編集新刊だったが、最先端科学でもないしスピード感あふれる展開でもないので、人によってはなんだかつまんないって言いそうな内容だ。

でも、毎回膨大なエネルギーを使う全力疾走な話ばかり読まなくてもいいんじゃない？と考えるかたにはいい。

エッヂのきいたものの連続では疲れてしまうじゃない？