【ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3】意志あるところに未来あり

2のおわりで貨物船に乗って氏族船を離れるんだ〜、まで話がすすんだテラさんとダイさん。

さてその先の冒険はどうなっていくのよ?

目次

【ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3】のあらすじ

貨物船、もとい小型脱出船のインソムニア号に乗って女ふたりは宇宙へ飛び出す。まずは仕事のありそうなツークシュピッツェ星系へ。

そこでなんだかんだあって大巡鳥という恒星船に乗り。

さらになんだかんだあって隕沙門のチカラを借りてパステルツェ星系で仕事をし。

あいまに300年も昔に存在していた人がデータ上の存在なのにあらわれたり………

………という具合に状況に流されて、いろいろトラブルをかたづけながら銀河の文明圏を転々とする。

その間、相互扶助をモットーにしている隕沙門にはマルっと助けられ、気がつけば銀河帝国の中枢である絡陽にたどり着いた。

だがホッとしたのもつかの間、複雑怪奇な宇宙港へ安全に送ってくれるはずの隕沙門の船長が、ふたりを往来圏防軍の宇宙要塞に降ろしてしまう。

ここで明かされる話が、実は銀河全体と女ふたりの人生を揺るがす衝撃的な事実だった!

「女性性」の問題を考えているダイさんとテラさん

さとう

あなたは「女性性」って言葉を聞いたとき、どんな印象をもつかな?

日本経済新聞のサイトでSmartTimes WAmazing代表取締役社⻑CEO 加藤史子氏がこう説明している。

男性性と女性性という概念がある。身体的な性別とは別に、心理的・精神的な部分における「男性らしさ」や「女性らしさ」のことで一般的には男性は男性性が強く女性は女性性が強いが、どちらも1人の人間の中に存在しており男女問わず誰しもが持っている性質であり人によりその割合や配分は違う。

この記事には、こういう説明が続く。

男性性に分類されるのは、分析、評価、判断、論理、攻撃、支配、決断力、積極性などである。一方、女性性に分類されるのは受容、包容力、共有、調和、安定、直感、感覚、感性、柔軟性などだ。

これが概念として公の世界で使われているとしたら、おかしくない?

なぜ「男性性」には仕事の際に肯定的にとらえられる「分析、評価、判断、論理、決断力、積極性」がくっついていて、「女性性」には忍耐につながりがちな「受容、包容力、共有、調和」がくっついているんだろう?

そもそも今どき、なぜそれを「男性」「女性」という実態をさす言葉と結びつけるような定義のまま学者や知識人(と呼ばれがちな人々)は使っているのだろう?

誰のなかにもどちらの要素もあるのだとしたら、もう「男性性」「女性性」とくくって話すのは無意味だ。

そしてこういうことを放置しておくことが、男女差別や男尊女卑に繋がってしまう。

このダイさんとテラさんの話は、そういうことをいつも考えているふたりの物語なのだ。

女だから結婚して夫にしたがえ。

女だから子どもを産め。

女だから仕事での成果を欲しがるな。

そんな世界から逃げ出し「自分は自分だ」とあたりまえに存在できる場所を探す物語なのだ。

この「あたりまえに存在できる場所を探す」は、フェミニズムにつながるところがある。

「フェミニズム」を正しく知ろう

さとう

さとうは差別されがちな側で生きてきたから、こういうことは言いたい

フェミニズム、って言葉にアレルギー反応を起こす人がけっこう多い。

とりあえず、フェミニズムとはどんな考え方か説明を載せておく。

フェミニズムとは、女性解放思想、およびこの思想に基づく社会運動の総称である。政治制度、文化慣習、社会動向などのもとに生じる性別による格差や性差別に影響されず、男女が平等な権利を行使できる社会の実現を目的とする思想または運動である。男女同権主義に基づく、女権拡張主義、女性尊重主義ともいう。

Wikipediaより引用

こんな表現だから誤解をまねき、アレルギーを引き起こす人が出てくる。

もっとわかりやすく正しい説明はこっち。

「(フェミニズムは)あなたに選択肢を与えるためのものです。首相になりたければなれば良いですし、なりたくなければそれはそれで素晴らしい。わき毛を剃っても、剃らなくても良い。ある日はフラットを履いて、翌日にはヒールを履いても良い。(中略)女性は自由に生きられるべきなのです。典型的なフェミニストは存在しないのです。こういう条件を満たさなくてはいけないなんて、どこにも書かれていないのですから」

フロントロウより引用

女権拡張主義とか女性尊重主義とかの言葉に過剰に反応するから、アレルギーになる。

でも、女であろうと男であろうとそんな言葉に過剰に反応するのは、きちんと学んでないから。

勉強不足の人は

  • 言葉尻をとらえて大騒ぎをする
  • 勉強しなおしは面倒くさいからしない

その人の人間性が出るよね。

はじめはかわいくて楽しいSF小説だと思ってツインスター・サイクロン・ランナウェイ・シリーズを読んでいたけど、読んでいるうちにダイさんたちの気持ちがわかってきて、なるほど〜って思うようになってきた。

スペースオペラっぽいところもちゃんとある

いつもいろいろな事件を引き起こし巻きこまれるふたりだが、今回は星系をまたいでのソレ。

宇宙船をあやつって大活躍、といきたいところだったが、デコンプ禁止のところもあり悪戦苦闘する。

なまえだけ登場の星系もたくさんあり、なんでこんなに紹介しているんだと思ったら銀河圏を知って欲しかったのかなとわかったり。

いつも思うけど、人間は銀河でさえもシステムとして統一したいのね。

でも、今回の話の最後に近づくにつれて「えええーっ!」てな衝撃の事実がわかる!

さとう

ここがすごくいい!

さとう

でもいつも言うように、ここだけ先に読んでもおもしろくないからね

ここまでの、まわりの世界とふたりの関わりから「えええーっ!」ってなるので、楽しく読んでいってね。
(そういう1回しか味わえない楽しみをパァにしたいせっかちさんは先に読んでもかまわないけど)

さとうがこの本を読んだ理由

ああもう、何度も言ってるけど、このシリーズのファンなの。

最初の1冊目を読んだときから「全部読む!」となったわけで。

だから紹介しておく。

「アステリズムに花束を」の記事はこちら

「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」の記事はこちら

「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2」の記事はこちら

この流れだと、きっと4も書かれる。もしかしたら5も。

さとう

楽しみに待つわ〜

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この記事を書いた人

昭和生まれ。なのでリアルな顔写真はご勘弁を。
オタクという言葉がなかったころからSFを読んでいます。
オタクのはしくれなので読んだ本を紹介します。

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