【SFマンガ傑作選】実はレベルの高い日本のSFマンガ

日本のSFアニメが海外で好評価で受け入れられている。

「そうでしょうとも」と思っていた。

昭和うまれ昭和そだちのさとうは、1970年代のSFマンガもけっこうリアルで見ている。

この本を読めば、説明なんかいらないわ、と納得。

目次

マンガなのでSFっぽさも読みやすい

日本のマンガは、ありとあらゆるテーマがそろっている。

そのなかでもSFマンガはわかりにくい理屈を絵で見せてくれるので、楽しい。

たとえ理屈がちゃんとは理解できなくても、いきおいで読ませてくれる。

そして最後まで読むと、なんとなく理屈がわかった気になる

さとう

ここ、大事

なんとなくわかった気に

これでSFを読むハードルが下がっていく

おもしろいものを読んでいく下地が、できていくのよ。

だからSFマンガもどんどん読んで、そのあとSF小説に挑んでほしいな。

もっとおもしろいストーリーに出会えるから。

【SFマンガ傑作選】14編の説明

アトムの最後

手塚治虫の作品。

アトムの最後は、アニメとマンガではいろいろなバージョンがあって、実はひとつではないの。

くわしく説明してくれている記事があるので、ご覧あれ。

その記事はこちら『衝撃の結末!これが本当の最終回!「アトムの最後」を徹底考察』

ヤマビコ13号

松本零士の作品。

宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999でおなじみのマンガ家だ。

でもこの作品の主人公は、もうひとつの彼の代表作の「男おいどん」の主人公。

SFは身近なところにあるのよね。

さとう

読みやすいよ

急流

筒井康隆の作品。

あの筒井氏がマンガを描いていたって、知ってた?

じつは若いころに自作小説のコミカライズ(マンガ化)をちょっぴりしてたの。

さとう

SFに惹かれる人は、絵が描ければマンガを描きたいって思うものよ

これは、自作小説のコミカライズ。だからおもしろい。

あそび玉

萩尾望都の作品。

これはさとうもはじめて読んだ。

でもさすが望都さまね。

ちゃんと盛りあがったサスペンスなのに、ラストに救いになるかもしれないものが残されているわ。

胎児の世紀

石ノ森章太郎の作品。

はじまりからドラマチック。

でも細かい説明なんかしない。

さとう

読む人が、自分で考えて想像するのよ

生物都市

諸星大二郎の作品。

着想がさすが諸星ワールドって感じよ、このマンガ。

最後の少年の言葉が、考えさせられる。

ジルベスターの星から

竹宮惠子の作品。

竹宮氏の作品は、いつもキラキラしたものが頭の中で背景に浮かぶ。

この作品もそう。

リルケの詩のちからを借りなくても、ステキなマンガよ。

冬の円盤

山田ミネコの作品。

これもさとうははじめて読んだ。

ちょこちょこ見ていた〈最終戦争〉シリーズの第1作だったとは。

昆虫惑星

横山光輝の作品。

これぞ1970年代のマンガ、っていう感じ。

こういうプロットが新鮮な感じのするころの作品なのよ。

横山氏もSFマンガをたくさん描いてくれたマンガ家です。

金星樹

佐藤史生の作品。

こういう作品って大好き。

いかにも少女マンガだよ〜。

リディアの住む時に…

佐々木淳子の作品。

ネタバレになるから説明できないのが悔しい。

SF初心者が小説から入ると「?」ってなるヤツを、うまく描いている。

ミルクがねじを回す時

高橋葉介の作品。

高橋氏の絵はめっちゃオタク心をそそる。

ストーリーもブラックユーモアが入っていて、とても楽しめる。

樹魔

水樹和佳子の作品。

「樹魔」には続編「伝説」があって、さとうはリアルタイムで読んでいたころ、それにものすごくハマった。

続けて読むことをオススメする。

残像

星野之宣の作品。

星野氏は「手塚賞もらいましたー!」って言ってるときから見てた。

SFマンガを語る上では絶対に名前があがるマンガ家さんよね。

少年マンガ誌に描いていたので、少女マンガと違ってふわふわしたところが少ない。

「SFマンガ史概説」という後書きも充実している

この本は、SFを知るためのきっかけ。

日本にはものすごい数のSF作品がある。

マンガから入って、小説に流れてほしい。

もちろん、アニメや映画も小説の理解の助けになる。

さとう

楽しいしわかりやすい

さとうが小説をオススメするのは、脳みそのはたらきにキキメがあるから。

一時期、世界の有名人がSF小説を読んでいたことが記事になってネットで話題になった。

マーク・ザッカーバーグとかイーロン・マスク、スティーブ・ジョブズやバラク・オバマなど、けっこう有名人が、ね。

SF小説を読書していたのよ。

SF小説は、現実で未来がくる前にシミュレーションできるのよ。

でもいきなり「小説を読め」といわれても、むつかしい。

だからマンガでちょっと足ならししたらいいよってこと。

この本の後書きは、後書きなんて言ってはいけないくらい充実したSFマンガ史の解説になっている。

だからここで紹介されたものを読めば、かなりのSF通になれる。

みんな、SFを楽しもうぜっ。

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この記事を書いた人

昭和生まれ。なのでリアルな顔写真はご勘弁を。
オタクという言葉がなかったころからSFを読んでいます。
オタクのはしくれなので読んだ本を紹介します。

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