マンガばかり読んでいても漫画家にはなれない。
……とはよく聞くが、小説を書きたい人は本を読む。
そして、売れる小説家はホントにたくさん読んでいるんだな。
【SF読書会】の内容
2010年に徳間文庫として刊行された「読書会」を改題しての復刊。
レギュラーメンバーが山田正紀と恩田陸。ゲストに笠井潔、萩尾望都。司会は牧眞司、三村美衣、日下三蔵。
古今東西の名作から山田氏と恩田氏に作品を選んでもらい、それについて各方面から語るという企画を本にした。
対談内容は多岐にわたるので、選ばれた作品のみを紹介する。
半村良「石の血脈」「岬一郎の抵抗」
アシモフ「鋼鉄都市」「はだかの太陽」
時間を超える小説
課題となる作品はなく、山田氏と恩田氏が語り合うなかでさまざまな本が紹介されていく。
アーシュラ・K・ル・グィン「ゲド戦記」
沼正三「家畜人ヤプー」
小松左京「果しなき流れの果に」
山田正紀「神狩り」
スティーブン・キング「呪われた町」「ファイアスターター」
萩尾望都「バルバラ異界」
特別対談:萩尾望都&恩田陸「原点」との邂逅
恩田陸「光の帝国」「蒲公英草紙」「エンド・ゲーム」
打ち上げ大放談SPECIAL
2倍以上ある【SF読書会】の内容は、対談がおもしろい
課題図書を紹介するだけでもこんなにあった。
だがじつは、読書会のメンバーで語り合っているなかには、もっと本のタイトルがあげられていた。
2倍以上は紹介されている。
脚注には「現在は品切れ」「電子書籍で入手可能」などの説明がどんどん出てくる。
そして本の紹介以上に、小説家たちが本を読むときにどんな読み方をしているのかがうかがえて、むしろ対談を読んでいくほうがおもしろい。
さとうさとうは、ただおもしろそうと思って本を読む



けれど小説家は、この本がどんな立ち位置で何を言いたいのかを考えながら読むんだね



そのあたりの考え方が読めておもしろかった
新しい本ばかりがおもしろいわけでもない。
年月を経てもおもしろさが続く本はたくさんあるのよ。



でも古いから在庫がすぐに売れてしまう。読みたかったらさがしてね
さとうがこの本を読んだ理由
読書会だから、どんな本を読んで紹介しているのかと興味をもった。
裏表紙に「待望の復刊」と書いてあったので、みんな読みたかったのかと考えた。
いちばんの理由は「家畜人ヤプー」が紹介されていたこと。
さとうが若かりしころ「なんだこのへんな本は?」と手にとり、読んでみたがよくわからないまま「へんな本だった」で終わったものを、どんなふうに紹介しているのか知りたかった。



へんな本の「へん」は変態の変だったかも
今回、作家さんがふたりで解説してくれたことでやっと腑に落ちた。



さとうも歳をとったからいろいろ理解できるようになった



なるほどそういう読み方ができるのかと思った
小説はやっぱり深いよね。











































コメント