AIは敵か味方か、それは関わり方次第

新しいものは常に話題になる。

ちまたでは「AIに仕事を奪われる?」とか話題になっている。

けど、そもそもロボットが導入された頃からそんなことはもう既成の事実だ。

だったら人間も精進してAIを味方にするべくよく理解したほうがいい。こんなAIがそばにいたら……って思えるように、さ。

目次

技術は進化する

人間の使う技術は、産業革命以来、スピード感が増して進化し続けている、ような気がする。

さとう

理系が苦手なので「〜ような気がする」でごめんね

使われる技術は進化しているけど、使う人間の側は進化しているのかな。

技術を開発した人たちやそれをすぐに理解して使いこなす人たちは、進化しているんだと思う。

でも、それらの人たちが人類の何パーセントなのかによって、人間全体が進化に向かっているのかどうかに違いが出る。

人間の進化、っていうか多くの人に理解が進まないと、誤解が生じたり意味なく怖がったりされる。

本来、AIは技術なんだから、この本の話のように冷静に社会に取り込まれていくものなんじゃないかな。

人間は年老いていくものだから、肉体的に楽だったり便利だったりするものは使いたいじゃない?

なかなかに心打つ、短編5作です

ろーどそうるず

一般ライダーに販売された1台のバイクに搭載された制御ユニットと、彼らからフィードバックされるデータを扱うメーカー本社の仮想可塑性供試体(要は検証用AI)の、長きに渡るデータのやりとり。っていうと元も子もないけど。

ゴールデンブレッド

山人八十島国、天体開拓軍第三空母打撃群、第三十四飛行隊に所属する九吹豊菓少尉は、名もなき小さな小惑星にある村に墜落してなけなしの食料庫をぶち壊し、主食を全部宇宙空間にぶっちゃけてしまった。それなのに命を助けてもらい怪我が治るように世話をしてもらう。「タタミ・マット」から始まる、まるで日本的なものの表現がおもしろい。

アリスマ王の愛した魔物

六人兄弟の末っ子のアリスマ王子は、天才だったのでありとあらゆるものを数え、ひとりで算術を発見し、数に強い従者を従え、隣国との戦いに算廠を築き、計算し計算し計算し尽くして広大無辺の大陸を征服した。

おとぎ話風のこの話、コンピュータを思わせる算廠に妄想するか、正体不明の従者に妄想するか、ニヤニヤしながら読んじゃったよ。

星のみなとのオペレーター

火星と木星の間の小惑星帯にあるイダの宇宙港管制室で働くオペレーターのすみれは、仕事中に気密ハッチで小さなロボットを捕まえる。出自が不明のソレは母港をイダ宇宙港として自分で勝手に船籍番号を登録していた。しばらくして宇宙からの敵に攻撃されたと思い込む人類は総がかりで迎え撃つ事態になる。意思疎通がうまくいかないと、余計なところでエネルギーを使うんだね。やっぱり優秀なAIは欲しい。

リグ・ライト──機械が愛する権利について

爺ちゃんからもらった人型ロボットアサカ付き自律運転車について、主人公のシキミは様々な状況を考える。メカオタクではない、と言ってるあたり、理系の人ではないのかもと思わせてくれて親しみのわく展開。でもこの話の本当のねらいは、アサカのような機械の権利についてだった。

ちなみにさとうがこの本を買った理由

これはあからさまにSFって感じには見えなかった本なんだけど、目次を見て中身をちょろっと見たら

さとう

おお、なんかおもしろい

ものごっつ本格的という感じでもなく、でもよくわかんないようなフワフワしてる感じでもなく、古くもなく、新しすぎてついて行けない話題でもなく、なんかちょうどいい感じだった。

いろんなテイストを味わえる、いい感じの本だなって印象を受けたから買って読んでみた。

まとめ:本の紹介

どれも「よく噛むとじわーっと美味しさがしみ出てくる」ような話。

一見、よくある筋立てに見えるけどそこそこ複雑で、でも読みやすいの。

どれもオススメ。どれもハズレがない。それってすごいよね。

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この記事を書いた人

昭和生まれ。なのでリアルな顔写真はご勘弁を。
オタクという言葉がなかったころからSFを読んでいます。
オタクのはしくれなので読んだ本を紹介します。

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