特別な能力をもつ新世代と共存したい

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新旧の争いは永遠

人間の歴史が始まって以来、あらゆる意味で、新世代と旧世代は争ってきた。

だから、この話は創作では鉄板ネタだ。

むかしから、今現在の人類となにがしかの能力が獲得できた新・人類との間に確執ができる話は、それこそものすごくある。

さとう

さとう

確執って、自分の意見を強く主張してゆずらないこと。またそこから起こる争い。

この本で「従来の人類」と表される「感覚者(サード)」と「超次元能力を持つ感応者(フォース)」のあいだにも、対抗意識や誤解が山のようにある。

戦乱をはさんでいるから、もちろん、憎しみもある。

リアルな社会でも、人種差別さえなかなか無くせないでいる。

ましてや旧人類・新人類なんていう能力による「差」が見える形で出てきたら、どうなるのよ?

でも。

この本のダブル主演の片方のような、フォースなのに優秀な天使のような人ががいたら、争いを少しずつ減らしていけるのだろうな、と思った。

天使のような(容姿や性別は関係ないよ)人物が現れてあるべき姿へ導いてくれたなら、人間はほんの少しずつではあっても、理想的なあり方へと向かっていけるかなと、切ないけど期待しちゃう。

そんな話だった。

よくある、能力者同士の権力闘争になるかと思ってたけど、能力以外は普通に人間だから、ちょっと辛いところもあるよね。

特別な能力を望むのはあたりまえ

さとうはね、むかし、本気で魔法使いになりたいと思ってた。それで祈った。

幼稚園児のころのことだけどね

さとう

さとう

それくらい、人って、特別な能力が授からないかなって考える生き物なんだよ。

だから、能力が上の新しい人類が現れたら、旧世代は嫉妬と恐怖のあまり、攻撃的になるよね。

新世代の人類は、おそらく最初は人数が少ないから、不安と恐怖のあまり、閉鎖的になるよね。

X-MENっていう映画があったじゃない?

アレも最初は、能力者を保護するところから話が続いていくようになる。

むかしから超能力の研究やあこがれが世にも出ている。そういう上に立てる存在になれる夢は、ずーっと人間は抱いていたんだ。

能力を持っているからと言って、それだけで上に立てるかというと、ホントはそんな簡単なものじゃないけど。

でも、あこがれ自体は悪いことじゃない。

それは夢だもの、だれしもが一度は妄想する。

ちなみにさとうがこの本を買った理由

冲方丁氏が、マルドゥック・スクランブルで2003年に日本SF大賞を受賞された。

だから作家の名前は知っていた。で、面白いSFを書く人なんだっていうのもわかってた。

ただ、マルドゥック・スクランブルはシリーズもので、いきなりそれに取り掛かるのはちょっとしんどいなーとかだらしないことを考えてた。

そうしたらある日、本屋でハヤカワ文庫で復刊した(らしい。さとうはここが初出だと思ってた)この本を目にした。

「わあ、1冊で読切じゃん。これ読もうっと」

そういうわけで買った。だって新・人類が新しく獲得できた能力を使うストーリーは好きなんだもん。シリーズじゃないから、サクッと読めそうだな、って思ったのさ。

まとめ:本の紹介

旧世代の人類と新世代の超次元能力を持つ人類が、戦乱を乗り越え敵意や反発を抱えながらも共存を目指していく世界。世界政府準備委員会の要人が、超次元的に「混断」され人質となる。敵は何者か。この事件を捜査する世界連邦保安機構に、本当なら敵対してもおかしくはない新世代人類の少女が協力する。

ヒロインは可愛くて鮮やか。それを受け止める捜査側のリーダーもいろいろな意味で人並外れた存在。

超次元能力者同士が激しく戦う場面もある。

でもね、ヒロインの心の底にずっと優しく前向きな希望が灯っていることを感じられる話なの。そこが好き。

人間は、同じ過ちを繰り返す生き物だけど、同時にほんの少しずつでも前向きに成長していく生き物なんだ、って思った。

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