ブログを書くときにネットを調べてわかった、数多くの「SF小説オススメ」記事。
でも「SF小説のことなんか、全然わかんないんだけど」という初心者ほどこの本を読むとよい。
本の分厚さなんて恐るるに足らずだ。
【SF超入門】の内容
この本のタイトルの上に「これから何が起こるのか」を知るための教養、と書かれている。
オビにも名前のある4名が推薦の辞を書く。
はじめに
現実は、SF化した。そして10年後、何が起こるのか。
この本は、すべての人のためのSF入門書である。
Part1 最新の「テクノロジー」を知る
- Chapter 1 仮想世界・メタバース
- Chapter 2 人工知能・ロボット
- Chapter 3 不死・医療
- Chapter 4 生物工学
- Chapter 5 宇宙開発
- Chapter 6 軌道エレベーター
Part2 必ず起こる「災害」を知る
- Chapter 7 地震・火山噴火
- Chapter 8 感染症
- Chapter 9 気候変動
- Chapter10 戦争
- Chapter11 宇宙災害(隕石の衝突、太陽フレア)
Part3 「人間社会の末路」を知る
- Chapter12 管理社会・未来の政治
- Chapter13 ジェンダー
- Chapter14 マインド・アップロード
- Chapter15 時間
- Chapter16 ファーストコンタクト
- Chapter17 地球外生命・宇宙生物学
おわりに
56作を紹介してきたが、この最も重要な選定基準は「筆者自身がのめり込むように楽しんで読んできたSF」であることだ。
未来への不安をすこしでも解消したい
今の若い人のなかには「結末がわからないまま映画を見るのは怖くてイヤ」という人がかなりいると聞く。
映画やドラマならあらかじめ結末を知って観ることもできるが、では人生についてはどう対処するのだろう?
今後の、未来については?
なんでも100%安心しないと生きていけないの?
そんな若い人に、この本はオススメできる。
なぜならSFは現実の現在よりも先のことについて、よく考えられた話を書いているからだ。
推薦の辞を書いているひとり、Dain氏がこんなことを言っている。
「未来がどうなるかなんてわからない。けれど、その未来にどう向き合うかは、SFから学べる。」
SF超入門 推薦の辞より
さとうは前にも書いたけど、不安はモノゴトをよく知らない現状から出てくる。
だから未来にバクゼンとした不安があるのなら
- 「なにが不安のもと」で
- 「どうなることが心配」で
- 「どういうことを知っておけば対処していける」のか
を、できる範囲でシミュレートするとよい。
そのためにはやっぱり、SF小説を読むのがいい、とさとうは考えている。
だって小説とアニメをくらべると
圧倒的にわかりやすくて楽しい > 考えるのシンドイし楽しくないしめんどい
っていう点で絶対にアニメは「楽しい」ほうに流されていくよね。
それは悪くないんだけど、そこでおわったら不安の解消にはあまり役には立たない。
自分の人生の不安は自分が行動を起こさなければ解消されないの。
「知る努力」とかね。
「ああ〜楽しかった〜」って夢ばかり見て現実から目をそらしても、不安のもとは現実の場所に居続けるから。
そんなこと言ったら小説だって読んでおわり、ってなるじゃん
すこしでも現実に活かせる知識を得て、考えるクセをつけることが大事だよね。
SFへの興味を具体化できる
この本の内容を見ると、SFと言っても地球の現実としっかりリンクしていることがわかる。
フィクション(しかも未来の)だったとしても、その可能性を書いているのは現実・リアルの作家だからあたりまえだ。
逆にいえば、今の自分が気になっていることはなんだろう?と具体的に考えられる。
だからいちばん興味のあるところを読んでほしい。
べつにSF沼にハマらなくてもかまわない。
フィクションは、ノンフィクションから生まれる。
だからフィクションを読んで、正しいノンフィクションを確かめることが大事。
この本のChapterはかなりわかりやすいSF小説の分類になる。
SF初心者もSFに興味がなかった人も、まずは未来のことを知ろうかなと思ってSF小説を読んでほしい。
そのために、この本を使い倒してほしい。
さとうがこの本を読んだ理由
最初にも書いたが、このブログを始めるにあたってたくさんの「オススメ」記事を探して読んだ。
どれも「この本、読んで〜」という情熱があった。
でもこの「SF超入門」は、超わかりやすかったのよっ。
しかもなるべくわかりやすく伝えようとしたのか
このような図で、紹介しているSF小説の立ち位置を説明している。
こういうのわかりやすくて、他人に伝えるときに大事よね。
またこの本で紹介されているSF小説について
- どんな作品か
- どこがスゴいのか
の2点について説明をしている。
ポイントがしぼられていて、これまたわかりやすい。
わかりやすい、ばかりくりかえしている
一般に、わかりにくいと思われているSF小説を、文字のまま可視化して紹介するって大変なんだ。
この本は、それができている。
なんてすばらしいんだ。
コメント