中央星域の名家の御曹司のままなら「本物」の「おいしいもの」を好きなだけ食べられただろうに。
主人公のお兄さんは辺境に飛ばされちゃって、どうなるのかね?せめてもの慰めは、昔の知り合いに会えたことだが………
グルメの話ではないが、おいしいものをめざす話かも
「○○飯」って言葉はどんなイメージ?
ちょっとググると「○○飯」は今、はやっている言葉なんだね。
本屋に行くと「カフェめし」の本、マンガでは「ズボラ飯」のコミックス、NHKでは「サラメシ」て番組、そういえば震災後には「サバメシ」特集もあった。将棋のニュースで「勝負メシ」って報道もあったし。
わかりやすくてインパクトがある言葉だよね。
見てしまったら「うわ、食べたいじゃん」って気にさせるだろうな。
だから最初、書名を見たときは「なになに?宇宙でのおいしい食事の話かね?」って思った。
「SF飯」ってさ、どんな想像するよ?
SFってさ、あんまり「おいしいご飯」とか「ごちそう」とかのイメージがない(さとうはね)
なんだか「料理」というより「食料」というイメージが強い。
「ソイレント・グリーン」の緑色のクラッカーみたいなものとか、「2001年宇宙の旅」のペースト状のものとか、基本的な食料はそんなもの的なイメージがいつまでも消えない。
映画に出てくる「この星のごちそうだぜ」ってものも、さとうが食べたいと思うごちそうとはずいぶん違って見える。

だからSF飯って何かな〜って夢見た。
お料理についての話だと思った
SF飯のイメージは「料理」ではなく「食料」
そもそもSFの映画を見るときに食事の内容について注目したことはあまりなかった。
「ブレードランナー」で主人公が屋台の親父と二つでいいとか四つにしろとか言ってるな、ぐらいしか記憶にない。何で揉めてたのかもよくわかってない(丼ものの中身だと思うけど)
実際の宇宙食がテレビで紹介されたり店で買えたりしてきて、こういうものが増えて進化していくと思っていた。



たぶん、さとう自身があまり食にこだわりがないんだろうな。栄養のバランスも満足感もそこそこあればまあいいやってな感じなので
SF小説を読んでいても、
- 未来は人口がふえて食糧難になるだろうという前提でSF飯が想像される
- 宇宙では資源がかぎられているだろうという前提でSF飯が想像される
- SFの話をすすめるにあたってストーリーが多彩で複雑、しかもガジェット(仕掛けや小道具)を説明するのに労力をつかうので食事のことなんかにはかまっていられないからかるく無視
と、この3つにだいたい集約されてるように思う。さとうが知らないだけかもしれないけど。
それに、SFには遺伝子改変による(合成)食料の増産、っていう奥の手がある。
おいしかろうがおいしくなかろうがとりあえず腹はふくれると。
それで問題は解決するのだろうと考えちゃうので、SF飯について熱心にはなれない。
だからこそ、この本はどんな話かなぁ?と興味を持った。



ある意味、正しく「SFの領域における食事についての話」だったよ。いろいろ制限のある環境で「少しでもおいしく」を追求していた
ちなみにさとうがこの本を買った理由
「SF飯」という、このタイトルのインパクトが凄かった。
チラッと中身を見たら、おお〜、宇宙でおいしいものを食べたい人の話か〜とそそられた。
いやまあ、誰でもおいしいものは好きでしょ?
まとめ:本の紹介
「SF飯」とはいうが、どちらかといえば料理よりは食料の話。
宇宙の辺境に流れついた勘当御曹司が、かつてお屋敷ではたらいていた少女と大衆食堂を復活させるためにあれこれ苦労するという、辺境の食料事情(特に合成食料)を巻きこんだ話。
ラノベのように読みやすい。
異星人とかサイボーグとかも出てくるけどほのぼのとした感じだった。
追記
同じ本を読んで、同じような感想をかたってくれている記事を見つけた。
なんだか嬉しくなるぅ〜。
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