公式は安心できる情報です
2015年時点で日本にある出版社数は3489社となってました。(『出版物販売額の実態 2016』による)そのうち、SF本を1冊以上出版したことのある会社は、amazonのサイトで調べるとだいたい300社くらいです。
でも、コンスタントにSF 本を出版しているところはそれほど多くありません。ミステリや時代小説、実用書などに比べると、売上が多くないからなのかもしれません。(私の想像ですが)
出版社の公式サイトは何がいいかって、著作権云々を心配せずにあらすじが載せられるという点です。だから「この本、どんなかな?」って内容をちょっと確かめたい時に出版社のサイトを見ると、確かにあらすじ風の紹介が載っていて読みたい心をくくっと引っ張ってくれます。(まあ、amazonでも載せているけどね)
新刊についてもさっさか情報を載せてくれます。それはちょっとありがたい。
そこで私がちょこちょこチェックする、SF本を定期的に出版する出版社のサイトを紹介します。
早川書房
WEB上は正確にはハヤカワ・オンラインとなってます。
ジャンルはいろいろ分かれてますが、SFはSFという一つのくくりで延々本が紹介されていきます。SFマガジン等も一緒に紹介されているので、総842件という数の文庫があるわけではないところがちょっと惜しい気分。でも単独で刊行されてない短編なんかが雑誌に載っているから、ま、いっか。
東京創元社
推理小説やSF小説を出版しているのは東京創元社です。
元は創元社の東京支社でしたが1954年にのれん分けで独立しました(ちなみに創元社も心理学や歴史、図鑑などを出版しており、眺めてみると面白い本がどっさりあります)
ここはSFとファンタジーとホラーが別々にジャンル分けされてます。
河出書房新社
文芸を全般的に扱ってます。けっこう賞を取っている作品や話題作が豊富な出版社です。
キーワード「SF」で検索すれば114件ほどヒットします。
新潮社
言わずと知れた大出版社です。
ジャンル一覧をクリックすると各ジャンルにサブジャンルが紹介されていて、ちゃんとSFも(SF・ホラー・ファンタジーというくくりですが)あり、およそ100件ほど紹介されてます。
小学館
ここも皆様よくご存知の出版社。
本を探す > 書籍 > キーワードで「SF」 で検索すると213件と出ますがコミックが多く、いわゆる書籍は35件ぐらい。でもWEB上で一部試し読みできる本が多いです。
KADOKAWA
昔、角川書店と呼ばれていた出版社が紆余曲折を経て、今は一大情報・通信事業法人となっている株式会社カドカワの子会社になってます。
大きな出版社なので抱えているブランド(レーベル)がたくさんあり、「SF」で検索すると小説・ライトノベル・コミック合わせて837件も出てきました。内容ではなく形態で「文庫」で絞り込むと84件ぐらいですね。
講談社
ここも大出版社です。大、ってつけてるのは明治に創業してずーっと一線で頑張ってるから(新潮社もそうなのよ)
ここはサイトの中ほどにある「講談社BOOK倶楽部」のコーナーで「SF」で検索すると335件ほどヒットします。
光文社
戦後、講談社の別働隊として立ち上げられた出版社で、今も講談社が大株主らしいです。
フリーワード「SF」で検索すると32件ぐらいですが、よく見るとけっこう面白いものが入ってます。
国書刊行会
名前は堅いイメージですが、幻想文学などを手がける出版社です。
ジャンル検索の「海外文学」からSFというサブジャンルをチェックできます。よく見ると短編集なんかも出してるのよ。
文藝春秋
良くも悪くも話題になる出版社です。
検索はサイト上部のカテゴリー欄「書籍」 > 「書籍詳細検索へ」でキーワード「SF」で。84件出ますが、これはSFなの?というタイトルもなぜか含まれてます。ふしぎ〜。もしかしたらGoogleカスタム検索の方が興味を引く記事に出会えるかも。
徳間書店
アニメージュっていう雑誌を知ってるかな?徳間書店はアニメブームに乗ってそんな雑誌を出して今をときめくスタジオジブリを生み出した、そういう出版社です。
でも、公式サイトでSF本を検索しようとすると、できない。いや、本のタイトルや著者名がわかっていれば検索できるんですけど、なんとなくどんなSF本があるのか見てみようっかなと思ってると探せない。むしろamazonで「徳間書店 SF」と検索したほうが早い。
竹書房
元は雑誌を多く(今もだけど)出していた出版社で、オトナ向け・オタク向けが比較的多めの感じがしてます(私の印象)
商品検索 > 詳細検索でキーワードに「SF」カテゴリー選択で「書籍」「文庫」にチェックを入れて検索を開始すると82件ほどヒットしますが、漫画や映画ノヴェライズが多いです。
ほかにも
ライトノヴェルを含めるともっと多くの出版社がSF関連本を出しているのが事実です。集英社、宝島社、祥伝社、ポプラ社、みすず書房、幻冬社、扶桑社、筑摩書房などなど。
「本屋・書店で読みたいSF本を歩き回って探す」でも書きましたが、自分の好きそうなSF本を見つけるためには「おや?」「もしや?」「なんだか面白そう」を追いかけてみるところから始まります。
それはWEB上で情報を探っている時も同じなんです。自分の「好き」は自分でなければわかりません。
面倒くさいとか、人のランク付けを鵜呑みにしただけの読書体験だけで済ませているとか、そんなことを続けていると自分の個性をつくるものが傾いていくような気がします(私はね)
だから初めは人の受け売りで読み始めても、そのうちに自分基準を作れて自分で面白いものを探せたら人生楽しくなるかなぁって考えてます。
できればみんなも自分基準のSF読書体験を発信してほしい。私も参考にして読むから。
なお、この記事であげた検索件数は2018年8月時点のものです。数字はどんどん変わるから、ざっくりとした目安に思ってね。
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