SF小説はオススメを読んでみよう

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世界的にはけっこうたくさんの人に読まれているSF小説。

でも日本では、特に女子にはあまりウケが良くない感じがする。

なぜなんだろうな?

さとうはフツーにSF小説を読んできたので、どんな理由で手を出さないのか、ちょっと考えてみた。

……と言っても読んできたのは、ポツンポツンと休み休みだったけど

長い人生、SFは知識がなくてもとりあえずオススメを読んできたのでねぇ。

読みにくいイメージがある

 理系が苦手?

自分がフツーにSF小説を読んでいたので改めて関連を考えたことはない。

が、学校のお勉強でいうところの理系科目は苦手。高校生のころは数学も物理も化学も、軒並み赤点だった。だから勉強はキライ。

おそらく、理系が苦手の人はSFっていう響きだけで敬遠しちゃうかもね。わかるよ〜。

でもおかしいことに、さとうは授業でセンセーの話を聞いているのはなぜか楽しかったんだね。「計算しろ」とか「課題を提出」とか、「テスト」とか言われなければだけど。

なんだろうな、想像の余地があった。

数字にしろ科学的な記事にしろ、なんか楽しい想像のカギ(呪文?)みたいなものに見えてた。

「この言葉を書いてみたら、ちょっと頭よさげに見える?」と勘違いしてみたり、「なんかセンセーが(私の)代わりに出してくれた数字がキリが良くて美しいわ〜」とニヤニヤ見ていたり。

とにかく、成績のことさえ考えなければ頭の中は自由なので、聞いているだけの授業は楽しかった。

だから、理系が苦手でもSF小説は読める。だって小説だもの。

 アニメなら

さとうには「SF小説は読みにくい」「SF小説はなんか難しそう」というイメージがなかったんだ。

そもそもさとうのSFの入り口は、ちっさい子供のころに見ていたふる〜いアニメなんだ。
「スーパージェッター」っていうアニメ。

タイムパトロール中の事故で20世紀に落下した30世紀の主人公が、国際科学捜査局の要請をうけて犯罪捜査へ協力することを決心する、というアニメ。

ジェッターくんがまるで自分の兄さんに思える少年キャラで、よかったの。同時代には今も認知度の高い「鉄腕アトム」が放映されていて、キャラとしての立ち位置は負けてたかもしれない。

ちなみに高校生ぐらいに知ったが、このアニメの脚本を書かれていらした方々は、SFやミステリの作家の方々だった。筒井康隆氏、眉村卓氏、豊田有恒氏など、そうそうたる顔ぶれ。どおりで話が面白かったわけだ。

今はめっちゃたくさん、アニメも映画もマンガもある。

映像なら考え込まなくてもSFの要素が頭に入ってくるので、SF小説世界の入り口にはいいよね。

 初心者なので、何を読めばいいのかわかんない

「SFって宇宙とかロボットの話?」けむたがられる要因1

今はマンガもアニメも映画もSFを材料にしている作品が多くあるので、SFっぽいものはフツーに目にしているんじゃないかな。

それで映画が面白かったら、原作のSF小説も読んでみようかなと思うかもだし?

そういう人が検索するかもだし?

するとオススメ作品、あるいは名作と呼ばれる作品がついでに紹介されたりするわけだ。

「SF小説 オススメ」でググればいっぱい出てくる。

ここでいきなり、SFが煙たがられる要因その1、ではないかとさとうが思う問題がある。

「SFって宇宙とかロボットとかの話でしょ?」

さとう

さとう

ちがーう

いや、違わないけど違うんだ。

書店に行くと、SF本ってスペースが小さいので本も少なくてわかりにくい。

アマゾンだと「SF ホラー ファンタジー」っていうくくりで検索がかかってしまうんでわかりにくいし探しにくい。

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いろんな分け方があるよ

でも、SFの分類はギョーサンあるんだよぅ。

ウィキペディアで検索してもいいし、ピクシヴ百科事典で「SF」とググってもいい。ちょっと古いけど「SF分類をいくつか列挙するぜ?」という2chコピペ保存道場のスレもあった。

さとうの好きなSFのひとつに「闇の左手 」 がある。

基本的には忘れられた宇宙植民地の話だが、これがアナタ、両性社会の話なのよ。

両性社会ってさ、なんなん?男女差別なんかなくなるんかい?と思ったさとうには、すっごく興味シンシンの話だった。

「闇の左手」の記事はこちら。

SF小説には宇宙とロボット以外に、もっとワクワクなテーマの話がいっぱいある。

きっとあなたの好きなテイストの話が見つかる。

だからとりあえず、初心者はまず「オススメ」を覗いてみるといい。そこからもっと自分の好きな方向に探していけばいい。

「なんかバカにされてる感があるし」けむたがられる要因2

SFが煙たがられる原因じゃないかとさとうが思う、その2はこれ。

これね、いるのよ。初心者でなくてもよく感じる。

どの分野でもこういう人はいるよねぇ。

でも、SFの世界では多いの。

なぜかというと、SFとは何か、っていう定義みたいなものが、きっちりかっちり定まってないからだとさとうは思うんよ。

SFって、要は科学を題材に使ってアレンジしてのフィクションだとさとうは考えている。

だけど、人によってはすごく厳格に自分の定義をお持ちになっている方々がいる。

いわゆる、読者を「アッ!」といわせるセンスオブワンダーと呼ばれる特異な発想がないとダメ、とか、科学的に正確な記述がないとダメ、とか。

以前、面白くて読みやすい宇宙 SFロマンス小説「スカーレット・ウィザード」っていう作品で作者が、「宇宙船やロボットが出てきたら」SFかと思っていたけどそうじゃないようなのでこの作品はSFじゃない、っていうような後書きをされてた。

その件で、さとうは知らなかったけどWEB上で議論されたことがある、らしい。

が。

じゃあ、この話のカテゴリは何なのよ?

ファンタジーじゃないでしょ。

ただのロマンスでもないし。だって宇宙が舞台だぜ?

………ってさとうは考えた。

同じような経験は友人と話をしてた時にもあった。

「スター・ウォーズは厳密に言ったらSFじゃないよ」と言われて、目が点。

「舞台が古代ローマでいろんな人種が入り混じっていて領土争いをしてる、っていっても当てはめられるストーリーだよね」と言われて。

いや、もう、舞台は宇宙だから。

いろんな未来的道具が出てるから。

スター・ウォーズはやっぱり、SF映画だから!

すごく厳格にSFを定義なさっている方には認められないのかもしれないけど、さとうはあれをSF映画だと思って見てたし、今もそう思ってる。

SFとは何かを考え始めたら収拾がつかなくなるので、さとうはこの考え方が一番しっくりくるな、と思った意見をご紹介するね。

 具体的になにをSFと呼ぶかについては、自分のサイトにむかし書いたことがあるので多少修正して引用する。

①科学的論理を基盤にしている。また、たとえ異星や異世界や超未来が舞台であっても、どこかで「現実」とつながっている(ホラー、ファンタジーとの区別)。
②現実の日常ではぜったいに起きないようなことが起きる(ミステリとの区別)。
③読者の常識を壊すような独自の発想がある(センス・オブ・ワンダーもしくは認識的異化作用)。
④既存の(疑似)科学的なガジェットまたはアイデア(宇宙人、宇宙船、ロボット、超能力、タイムトラベルなど)が作中に登場する(ジャンル的なお約束)。

Ohmori NozomiーSFの定義(『現代SF1500冊 回天編 1996~2005』巻末「おわりに」)より引用

大森氏は①から④まで全部満たしていれば本格SFだけど、①と②だけでもSFとしてはオッケー、っていう認識らしい。

ほら、よくできた科学は魔法とそっくりとか言われるじゃん。

だからあなたは厳密に考えなくてもいいし、SF小説を楽しんでくれたら嬉しいな。

それにしてもさ、自分の意見をあたりまえのように一般的で客観的な事実だ、みたいに発言する人って、おかしいよね。

「自分はこう考えているけど」っていう一言をまず先にいうといいのに。

オタクだと思われるのが、ヤダ

こればっかりは、自分自身の問題なので、どうしたらいいのかは自分で考えてほしい。

このごろはマイルドなオタクが増えてきたようで、そんなにオタクも毛嫌いされなくなってきているとは思いたい。

けど、それは個人的な希望でしかないし。

さとうはSF小説を読んでいて「ヤダ、オタクっぽーい」と言われてもどうってことないけど、言われたくないけど読んでみたい人はこっそり読めばいいんじゃないのかな?

オタクであろうとなかろうと、他人に迷惑をかけないとか不快な思いをさせないとかはフツーにマナーだと思ってるし。

「なに読んでるの〜?」っていきなり遠慮もなしにのぞきこんでくる人を避けたいから、カバーをつけてなるべくプライベートな時間を確保できる状態で読んでるし。

そこまでしてでも、面白いものは読みたいから。

まとめ

SFはとっつきにくいとお考えのアナタ、

  • 理系が苦手でも自由に考えながら読んで大丈夫。
  • アニメなどの映像を入り口にしてみたら入りやすいよ。
  • いろんなテーマのSFがあるから(宇宙とロボットだけじゃない)好きな感じのものを探してみたら?
  • バカにする人は「あ〜、考え方の違う人ね」と思おう。
  • オタク云々を気にするより、面白いものを読むほうが楽しいって。

………って考えてみない?

追記:SFとファンタジーもちょっと違うらしい

実は「SFとは何か」と同じくらい「SFとファンタジーはどう違うのか」が、世の人を悩ませている。

それはご存知かね?

前述の大森氏の意見にはきちんと書いてはあるものの、楽しく読んでいる側のさとうのような素人には何がどう違うと境界線を越えてしまうのか、いまひとつわかってない。

「なるほどなぁ」と思った説明を見たことがあるので紹介しておく。

とにかく、この分野は確定された定義がないような感じなんだ。だからいろいろ意見が対立することもある。

そういうわけで、さとうはSF小説だと思って読んでいたが実はどちらかというとファンタジーに近い作品も紹介するかもしれない。

まあ、大雑把なさとうをお許しくだされ。

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