前回に続き、ヒロイン1とヒロイン2が活躍する話。
やっとふたりの間に、共通の認識があるよね?ってわかりあえたのに、行手にはやっぱり問題が山積みだった。
なんでー?
【ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2】のあらすじ
宇宙で漁をして事故って第三者の氏族に助けられた、はずなのに、ダイオードが故郷のゲンドー氏にさらわれた!
テラはダイさんを取り戻したいだけだったのに、ここからまわりを大きく巻きこんでいく。
状況を分析しながら冒険していたら、周回者社会と汎銀河往来圏の関係にかかわる大問題になっていった。
ゲンドー氏のところには、ダイさんのむかしのお相手もいるらしい。
いろんな意味でモメる展開。
そしてダイとテラのジェラシーがちょっぴりはさまるイチャイチャが……。
今回は、もっと恋愛っぽくなる
前回の話は第1作目だったので、いろいろ説明が多くていろっぽい部分が少なかった。
今回は、もうふたりがそういう仲で仕事でバディを組んでいる、って読者はわかっている。
だからちょいちょい、のチョイチョイ、っていうくらいにはイチャイチャが紹介されていて、もうたまらない!
うふふのふぅ、って感じね
ふたりの性格がしっかりと書きわけられていて、すごく感情移入しやすい。
もう、ふたりともかわいすぎて大好きよ。
しかも、「見てくれがいいからつきあいはじめる」じゃないところが素敵。
たがいに相手の人間性を理解して好きになってるところが、素敵なのよ〜。
未来の宇宙でも老害はいる
そして老害はどこにでもいるのよね。
それが(おそらく)日本的なものをルーツとしているだろう的な氏族だ、ってところが、もう最高に笑える。
こだわってもしょうがない過去にすがりついてマウントを取ろうとしているところが、恥ずかしいくらい時代遅れな考えかたなんだな。
でも「過去の栄光」にすがりつきたい人間って、いるよね。
そういう人はいま現在の、システムや考え方(論理)についての勉強ができてないから不安いっぱいなのよね。
だから知っている過去の情報を使ってチカラづくでおさえようと暴挙にでる。
いつでもそうなんだけど、そしてこの本でもそうなんだけど。
うまくやったつもりでいても、ちゃんと冷静にみていて分析していて対策を考えている第三者はかならずいる。
20世紀で戦争を経験している人類は経験の分、ちょっぴり賢くなっている。
20世紀出身の老害が思うようには行動できないよ、ってことを理解したほうがいい。
この本なんて、どんだけ未来の話なのよ?
それでも老害はなくならない。
さとうがこの本を読んだ理由
前回も書いたけど、「アステリズムに花束を」というアンソロジーを読んで、「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」のファンになったの。
このふたりの話が出たら、これからもさとうは読む。
だから女子は読んで!
科学的な説明もたっぷりはさまっているけど、わからないところは流し読みでオッケー。
さとうは理屈がわからなくても、わかるところを楽しんで読んでる
大事なことは科学的な説明だけじゃないから。
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