ガイドブックは参考書のよう
参考書のイメージは受験勉強、教科書の解説、仕事用のハウツー本、初心者おたすけ本、まあこんな感じよね。
なにかをわかりやすく解説して助けてくれるアイテムと考えてもいい。
簡単・お手軽にSF本についての情報を得たいなら、ガイドブックを読むのが手っとり早い。
むかしからSFについてのガイドブックみたいな本はいくつもあった。
さとうは次の2冊をオススメする。
「SFが読みたい!」
毎年2月に早川書房から刊行される、SF小説のランキングを紹介する書籍(雑誌)。
はじめはSFマガジンの増刊号だったが、今やしっかりと定期刊行している。
- 前年度のベストSFを紹介
- 国内外の1位についてメッセージを載せる
- SF界で活躍する方々のマイベスト5を紹介
- 作家さんが今年は何をするのかな〜?を載せる
- 息抜きに1ページのコミックを2〜3つほど載せる
- SF関連の書籍やDVDの目録を載せる
………とまあ、SF小説まわりの最新情報を得るには便利な本だ。雑誌のような体裁だけどね。
定期刊行だから雑誌かな?
最新情報を得るには便利だが、ふるくておもしろい小説をさがすのには向いてない。
でも、最新のものからふれていくのは違和感がなくていいかも。
「21世紀SF1000」
2011年2月に発行されたハヤカワ文庫の、現代SFガイドブック。
「本の雑誌」という月刊書評誌に載っていた「新刊めったくたガイド」から、2001年〜2010年のSF時評を集めたものだ。
「SFが読みたい!」とかぶるベスト本も紹介されているが、その他にもいろいろな本をおもしろ紹介されている。
「うわ〜、こんな本読みたかったんよ〜。これ、なんていうカテゴリーじゃ?」と感激することしばしば。
なんといっても本の説明というか紹介が、わかりやすくてうれしい。
「ああ、こ〜んな感じの本ね?」とイメージもわく。
広くざっくりとしか定義できないSF小説の主要な作品の紹介を1000点も網羅してくれるこの本・この書評家(いや、翻訳家であった)にさとうは感謝している。
後記で「ではまた十年後に、第2部でお目にかかりましょう」と書かれていて、大変だこりゃ、たくさん読まねば、と狂喜乱舞だね。
大森氏は長いことSFを読み、SFを翻訳し、SF界隈で仕事をされている方なので「SFとは何か」についても自分なりのお考えを発表されている。
このサイトの最初の記事「SFを読んでみよう」でも引用させていただいている。
だって私にはしっくりきたんだもん
そんなわけだから、この方の紹介はおもしろいし、SFのいろんな種類を紹介してくれてると思っている。
でも「十年後」まであと少ししかないのに紹介された本をまだほとんど読んでない。
読むの、遅いわ〜〜〜
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