方舟を操れるなら、神の分身かも

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まるでゲームのように

〈良い品をお安くお分けする豊穣の角〉号に乗って宇宙で細々と(かどうかは定かではないけど)商人として生きてきた主人公。

偶然出会ったしがらみの流れで、1000年も前に遺棄されたと思われる生物戦争用の胚種船を手に入れた。ここに、環境エンジニアを名乗る慇懃無礼な主人公の冒険がはじまる。

好き勝手に環境をイジれるってさ、ゲームをやってたら最高にラッキーな立ち位置じゃん!

ジョージ・R・R・マーティン(著)

しかしゲームをしているつもりはないだろうな

なぜって、宇宙で生きていくのはすごく大変だもの。まったく価値観の違う世界の人々と商売をしようとすれば、トラブル続きになるのはわかりきったことで。

それを調査・分析・考察を経て計画的に前準備し、常に損の出ないように行動する主人公・タフは、頭がいい。謎解きするように問題を解決するのだ。

宇宙には、困りごとを抱えている人々が常に存在してるのね。自称・環境エンジニアのタフはいろんな形で絡まれる。

長編っぽく読めるが、短編の連作なの

プロローグ

実はこの作品は、第1作目から単行本にまとまるまで、10年もかかっている。で、まとめるために、プロローグは書き下ろされた。短いが、次の話とセットで読むとわかりやすい。

禍つ星

宇宙商人タフがせこい事情で雇われて5人の人間を乗せて航行する目的地は〈禍つ星〉─────その実態はオールドアースが宇宙空間に送り出した軍用船だった。これが測り知れない価値のあるお宝であると理解している5人は、心ひそかに何が何でも自分のものにしたいと考え、ほかのメンバーを出し抜こうと行動するが………タフの愛する猫がそこここでいい感じに顔を出す。

パンと魚

人が住むに適したところ、どこでも人口の増加がやがて問題となる。軍用船の不備を修理するために立ち寄った科学技術の進んだ星で、タフは当局から「この船を売れ!」と切実な面倒に巻き込まれる。それというのも、食糧不足の問題が、ね?

守護者

地球にいると人間以外の動植物はすべて”食物”にされてしまうけど、ほかの星に行ってさ、どう見ても”食物”にしか見えない生き物が実はその星で最高の知能を誇る存在だったらどうする?そしてその生き物が人間よりも能力が上だとしたら………後が怖くないかね?やっぱり宇宙は不思議と恐怖に満ち満ちているのだよ。

ちなみにさとうがこの本を買った理由

環境エンジニア、って響きだけでなんだか今までのSFとは違うイメージを持つのは、さとうだけかな?

ノアの方舟的胚種船を手に入れる過程もワクワクしたけど、それを手に入れたら何ができるのーって考えるとさらにワクワクするよね。

しかもちょこちょこと、ネコが出てくる。

もう楽しいしかない。

小まとめ:本の紹介

今回は2冊ある連作集の1の紹介。

ストーリーテラーな著者の力量のおかげで楽しく読んじゃうが、本当は楽しいだけではないのだろうと考えさせられるところもあるんだね。

でもそれは、2に進むとよりハッキリと指摘される。

というわけで、2も読んで欲しいので、一緒に紹介する。2についての説明は次回。

ジョージ・R・R・マーティン(著)
ジョージ・R・R・マーティン(著)
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