方舟を操れるなら、神の分身かも

まるでゲームのように

〈良い品をお安くお分けする豊穣の角〉号に乗って宇宙で細々と(かどうかは定かではないけど)商人として生きてきた主人公が、偶然出会ったしがらみの流れで、1000年も前に遺棄されたと思われる生物戦争用の胚種船を手に入れた。ここに、環境エンジニアを名乗る慇懃無礼な主人公の冒険が始まる。好き勝手に環境をイジれるってさ、ゲームをやってたら最高にラッキーな立ち位置じゃん!

しかしゲームをしているつもりはないだろうな

なぜって、宇宙で生きていくのはすごく大変だもの。全く価値観の違う世界の人々と商売をしようとすれば、トラブル続きになるのはわかりきったことで。

それを調査・分析・考察を経て計画的に前準備し、常に損の出ないように行動する主人公・タフは、頭がいい。謎解きのように問題を解決する策を考え出すのです。

宇宙には、常に困りごとを抱えている人々が存在してるのね。自称・環境エンジニアのタフはいろんな形で絡まれるわけです。

長編っぽく読めますが、短編の連作なのです。

プロローグ

実はこの作品は、第1作目から単行本にまとまるまで、10年もかかってます。で、まとめるために、プロローグは書き下ろされました。短いのですが、次の話とセットで読むとわかりやすいです。

禍つ星

宇宙商人タフがせこい事情で雇われて5人の人間を乗せて航行する目的地は〈禍つ星〉─────その実態はオールドアースが宇宙空間に送り出した軍用船だった。これが測り知れない価値のあるお宝であると理解している5人は、心密かに何が何でも自分のものにしたいと考え、ほかのメンバーを出し抜こうと行動するのですが………タフの愛する猫がそこここでいい感じに顔を出すのです。

パンと魚

人が住むに適したところ、どこでも人口の増加がやがて問題となるわけです。軍用船の不備を修理するために立ち寄った科学技術の進んだ星で、タフは当局から「この船を売れ!」と切実な面倒に巻き込まれます。それというのも、食糧不足の問題が、ね?

守護者

地球にいると人間以外の動植物はすべて”食物”にされてしまうけど、ほかの星に行ってさ、どう見ても”食物”にしか見えない生き物が実はその星で最高の知能を誇る存在だったとしたらどうする?そしてその生き物が人間よりも能力が上だとしたら………後が怖くないかね?やっぱり宇宙は不思議と恐怖に満ち満ちているのだよ。

小まとめ:本の紹介

今回は2冊ある連作集の1の紹介です。ストーリーテラーな著者の力量のおかげで楽しく読んじゃいますが、本当は楽しいだけではないのだろうと考えさせられるところもあるんだねぇ。でもそれは、2に進むとよりハッキリと指摘されるわけなんです。

というわけで、2も読んで欲しいので、一緒に紹介するね。2についての説明は次回。

シェアしてくださってもいいですよ♡B!

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