シリーズ物の良い点
今回は、先に紹介したスターウルフ・シリーズの第2作目。
シリーズもののよい点は、背景がわかっているので話のキモにすぐに入って行けるところ。
2冊目なので翻訳のことばの調子にも慣れてきて、読み進むのよ、どんどん。
そうするとますます、スペースオペラっぽくなってスピード感を持って本の世界を楽しめる〜〜。
もうさ、スピードに乗っちゃうから、めんどい描写のところなんかサァーっと流し読みさ。
むかしの本は、たとえば星々の眺めを描写するのも、科学的にわかってきている事実が少なかったから想像力を駆使して文学的表現をたくさん使ったりしてるところがあるのね。
それはそれで、SFだって文学の一つのジャンルだからいいんだ。
でも、さすがに21世紀の今、それがまとはずれな修飾だったりまだるっこしい気がしたりすることがある。
っていうか、もうスピードに乗っちゃっているので、はやくストーリーの先が知りたいっ!
………っていう感じになってた。
シリーズもののよい点は、世界観が気に入ればもうストーリーの展開が楽しみでしょうがなくなること。

はやくっ、はやくっ、どうなっていくのっ?次はっ?次はっ?………っていう感じ
これだからドタバタドラマは読むことをやめられない。
シリーズものは、まんまと著者の思惑どおりに読み進んじゃうんだよね。
肉体から自由になれる、というあこがれ
しかしむかしから、人間は生まれもった肉体から離れて活動できる意思について、さまざまに考えをもっていたんだな。
超能力についての研究や、霊能力を身につける訓練や、デジタルな世界へ脳みそからプラグインする想像や、なんやかや。
ついに今では、Vチューバーなるデジタルな人格が活躍する時代になった。
「肉体から自由になる」
ここが新時代のはじまりになっていくんだね。
ただ肉体から自由になるとはいっても、まだ、肉体を無視して生きることはできない。
AIがもっと発達したら、まるっと脳みその能力をデジタルに移し替えることもできるようになるかもとは思うけど、今はまだ肉体が意思を支えている。
今回のスターウルフは、そういう話に近づいていく。
ネタバレになるからくわしくは書かないけれど、結局すごく楽しくてのめり込めそうなものは、すごく危ない一面ももっているという話になる。
麻薬のようなものさ。
モルヒネがないと末期癌の方は痛みにのたうつことになるからどうしても慎重な使用が必要になる。
けど、慎重な使用からはずれたら、中毒者に成り果ててしまうじゃない?
あこがれは大事。でもそれにおぼれて人生を棒にふらないよう、よく考えることも大事だよ。よく考えた末の行動も大事。
ちなみにさとうがこの本を買った理由
シリーズものの第1作を読んで、ま、よかったなーと思ったら、次も買うのさ。
次はどんなドタバタになっているか、読まずにはいられないのさ。
ストレス解消にいいのさ。
さっさっさ。
まとめ:本の紹介
外人部隊にとりあえず落ち着くことにしたケインが次に呼ばれた仕事の行き先は、故郷だった悪名高きヴァルナで「行くな」といわれていた閉鎖星系だった。
そこへ人探しに出かけた一行は、怪物のひそむジャングルや廃墟を抜けて、信じられない人工物を見つける。それは夢のようなしくみをもつ、だが人を廃人に追い込んでしまうようなものだった。
あいかわらずレトロな話ではあるが、第2作目とあって脳が慣れてきたので、楽しいかぎり。
野田昌宏御大の翻訳ももちろんよいけど(なんたってドタバタ加減がいいの)若い感覚の新しい人が翻訳し直したら、今どきのアニメにできるんじゃないのかな、とちょっぴり期待しちゃうね。
追記
この本はあまりに古くて、Amazonでもなかなか探せないのが現状です。
アフィリエイト用に本の画像を載せていますが、実際はもっと古いものが出ていたりします。
もし手に入れたいのなら、中古本を扱う例のチェーン店などで、地道にお探しください。
どんだけ古い本を紹介してるんじゃー、って話だよね。
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