【さいはてのスターウルフ】脳は慣れて、2作目を読むのが楽しい

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【さいはてのスターウルフ】のあらすじ

外人部隊にとりあえず落ち着くことにしたケインがつぎによばれた仕事の行き先は、故郷だった悪名高きヴァルナでさえも「行くな」といわれていた閉鎖星系だった。

そこへ人さがしに出かけた一行は、怪物のひそむジャングルや廃墟を抜けて、信じられない人工物を見つける。

それは夢のようなしくみをもつ、だが人を廃人に追い込んでしまうようなものだった。

シリーズもののよい点

今回は、先に紹介したスターウルフ・シリーズの第2作目。

シリーズもののよい点は、背景がわかっているので話のキモにすぐに入って行けるところ。

2冊目なので翻訳のことばの調子にも慣れてきて、読みすすむのよ、どんどん。

そうするとますます、スペースオペラっぽくなってスピード感を持って本の世界を楽しめる〜〜。

もうさ、スピードに乗っちゃうから、めんどい描写のところなんかサァーっと流し読みさ。

むかしの本は、たとえば星々の眺めを描写するのも、科学的にわかっている事実がすくなかったから想像力を駆使して文学的表現をたくさん使ったりしてる。

それはそれで、SFだって文学のひとつのジャンルだからいい。

でも、さすがに21世紀のいま、それがまとはずれな修飾だったりまだるっこしい気がしたりすることがある。

さとう

っていうか、もうスピードに乗っちゃっているので、はやくストーリーの先が知りたいっ!

………っていう感じになってた。

シリーズもののよい点は、世界観が気に入ればもうストーリーの展開が楽しみでしょうがなくなること。

さとう

はやくっ、はやくっ、どうなっていくのっ?次はっ?次はっ?………っていう感じ

これだからドタバタドラマは読むことをやめられない。

シリーズものは、まんまと著者の思惑どおりに読みすすんじゃうんだね。

肉体から自由になれる、というあこがれ

むかしから、人間は生まれもった肉体からはなれて活動できる意思について、さまざまに考えをもっていた。

超能力についての研究や、霊能力を身につける訓練や、デジタルな世界へ脳みそからプラグインする想像や、なんやかや。

ついにいまは、Vチューバーなるデジタルな人格が活躍する時代になった。

「肉体から自由になる」

ここが新時代のはじまりになっていくんだね。

ただ肉体から自由になるとはいっても、まだ、肉体を無視して生きることはできない。

AIがもっと発達したら、まるっと脳みその能力をデジタルに移し替えることもできるようになるかもとは思うけど、いまはまだ肉体が意思を支えている。

今回のスターウルフは、そういう話に近づいていく。

ネタバレになるからくわしくは書かないけれど、結局すごく楽しくてのめり込むものは、すごく危ない一面ももっているという話になる。

麻薬のようなものさ。

モルヒネがないと末期癌のかたは痛みにのたうつことになるからどうしても慎重な使用が必要になる。

けど、慎重な使用からはずれたら、中毒者に成り果ててしまうじゃない?

あこがれは大事。

でもそれにおぼれて人生を棒にふらないよう、よく考えることも大事だ。

よく考えたすえの行動も大事。

さとうがこの本を読んだ理由

シリーズものの第1作を読んで、よかったなーと思ったら、つぎも買うのさ。

つぎはどんなドタバタになっているか、読まずにはいられないのさ。

ストレス解消にいいのさ。

さとう

さっさっさっ

あいかわらずレトロな話だ。でも第2作目とあって脳が慣れてきたので、楽しいかぎり。

野田昌宏御大の翻訳ももちろんよいけど(なんたってドタバタ加減がいいの)若い感覚の新しい人が翻訳しなおしたら、いまどきのアニメにできるんじゃないのかな。

さとう

ちょっぴり期待しちゃうね

追記

この本はあまりにふるくて、Amazonでもなかなかさがせないのが現状です。

アフィリエイト用に本の画像を載せていますが、実際はもっとふるいものが出ていたりします。

もし手に入れたいのなら、中古本をあつかう例のチェーン店などで、地道におさがしください。

さとう

どんだけふるい本を紹介してるんじゃーって話だよね

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この記事を書いた人

昭和生まれ。なのでリアルな顔写真はご勘弁を。
オタクという言葉がなかったころからSFを読んでいます。
オタクのはしくれなので読んだ本を紹介します。

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